「コンクリートポンプは大きくて重い」という定説を一掃すべく、当社では1978年より定置式コンクリートポンプを開発しています。重量と粘りがある土木用配合のコンクリートを圧送可能にするために、創業者が開発したのはシリンダーが平行摺動する独自の機構。自社の製品ながら、この発想には同じ開発者として驚きと敬意を感じます。
　そんな自社の伝統ともいえる機構を活かし、今回新たに開発したのが2tトラックに積載できる35m3/hクラスの小型コンクリートポンプです。山間部などへも効率的に搬送できるコンパクトさの中に、現場が求めるパワーや機能性を残す・・・それは自らのバランス感覚を問われる開発でした。
　製品が完成し、これまで作業困難だった現場でも問題なく稼働しているという報告を聞くと安心感とともに次の開発への意欲が沸いてきます。