弊社は文政8年鍛冶屋として創業し、現在は鉄工所として様々な製品を製造しています。お客様からの受注は幅広く、図面がなくても「経験があるから作れる」ことが強みです。
　1TONステージの生まれたきっかけは、グループ会社の「株式会社フジエス」が山に鉄塔を建てるための索道※工事で資材を置くステージが必要となったことです。重機を使わず人の手でどんな形にでも組め、段差や足場の悪いところでも基礎工事なしで設置することができます。各パーツの重さは50kg以内、2人いれば運ぶことができ、組み立てや撤去が簡単です。１つのステージの広さは3.6×3.6㎡、パーツは20～30個、通常なら1トンまでの物を載せることができ、また連結することもできます。開発時には、「いかにコストを抑え軽くできるか」ということを考えました。今後は使いやすさを課題として取り組んでいきます。これまでは電力関係の企業に販売を特化してきましたが、重機が入れない場所で使われている1TONステージは、災害後の復旧工事等にも役立つと考えています。
　今後も防災製品の開発に継続的に取り組み、お客様からのニーズに「なんとかしましょう」という姿勢で「明日の希望」に繋がる仕事をしたいと考えています。
※索道：空中に張り渡したワイヤロープに搬器を吊るし建設工事資材などを運搬する設備

株式会社須藤鉄工所 代表取締役  須藤 工